今週のお題「間取り」
今週のお題はとても難しい。でもよくよく考えたら変な間取りというのは、私が住んでいた。そして今現在住んでいる家そのものと思えました。
今住んでいる実家は最後にかきまから
小学校6年の終わりに大阪に父の転勤で引っ越した家は、遠目から見ると、まるでアパート。台所が隣りと向かい合ってあるので、隣の家の今日の料理がわかる。また台所から出るときは必ず戸を叩き返事がないことを確かめて開けないと、出られる隙間が確保できない。一度台所にいると、ぼこぼこ音がするので母に伝えると、「お風呂が煮立っている。」慌てて隣の玄関の戸を叩くと、酔っ払って玄関で寝ていた御主人がいて、
「アッ お風呂に水を入れて、沸かすスイッチ入れたのは覚えているけれど、忘れて寝てしまった。」
と慌ててお風呂に向かったら、危うく空炊きで火事になるところで怖かったことを思い出しました。
結婚して千葉に住ん舅がいる間は、舅と新米大工が造った家なので、春になると床がタケノコによって床が持ち上がりやたらとすーすーすると思ったら、床が抜けていたということが毎年起きました。
子供が増えて増築したら、もっとおかしな家。家の中に一段低い廊下そして4段の階段があり、さらに二階に行く階段があるという変な家。でした。
50歳で大学受験して、末娘と大学の近くに下宿した時は、風呂場のところに洗濯機を置くところがあるのに、水道と排水ができない。洗濯機は台所に冷蔵庫と並んで置くしかなく、おかげでふろ水を洗濯に使うには、毎日娘とバケツリレーしました。
3年で北海道に編入したのですが、そこのアパートのオーナーから、広い部屋には家具は置いてはダメ、日が差すから、床に当たらないようにすることと言われました。でもそのおかげで、12畳の部屋は何にもないすっきりとした部屋となったのでした。
さてさて最後が今いる家、両親のこだわりというのか母のこだわりというのが正確なのですが、なぜか二階に台所があります。これは妹夫婦と同居を勝手に決めて作ったそうです。でもガスが通っていないので使えません。台所のシステムは母の身長が150ないのに、170㎝の人用の高さで作られています。
そして母の口癖が 揚げ物は汚れるから作るな。築65年。確かに増築して新しく台所はなりましたが、すでに35年もなっている家となった今でも言います。
おととし下水の検査に来た人が、台所のパイプからの水の流れを見て、65年たっているのにきれいとおどろかれました。 ほかの家は家を建て直して数年でも、パイプが詰まりそうだったと言ってましたので、母の揚げ物はするな。は家を大切にするには必要なのだその時思いました。
でも父がなくなり、相続で銀行から言われた言葉が家の価値はゼロ。屋根も直し外壁も直してまだ半年もたっていないのにです。
ということで、私は便利な間取りの家に住んだことがないけれど、変な間取りの家にはたくさん住みました。
千葉の家は、穴が開くと私がそこに骸骨マークを付けて危険と書けたので楽しかったです。ふすまの張替えと言って、自由に絵を描いたし。お客に丸見えになるので、自宅の窓に季節ごとにイラストを描いて楽しめました。
これってもしかしたら、便利な間取りだったのかもしれませんね。